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映画『 遠いところ 』 沖縄における若者たちの現状

映画『 遠いところ 』
信じられない、
この国には知らないことがまだ、まだあるのだろう
というのが映画を観た今の感想だ
あらすじを読み
すぐに観たいという衝動で映画館へ足を運んだ
128分という長編だったが
あっという間に見終わった印象
かなり衝撃的な内容で
悲しい、感動とも違う
涙がじんわりとこぼれた

観終わった後の気持ちを考えると
やめといた方がいいかなぁ
内容が重すぎて今後の生活に少し支障をきたすかなと
少し躊躇した
想像した通り
いやそれ以上に陰鬱な気持ちで
帰りのエスカレーターへ向かった
知っておかなければいけない
国内にあるリアルな現実
監督工藤将亮さん風に解釈すると
「クソッタレな現状」

若者たちは未来があっていいなと
時々思ってしまう
ハツラツとした荒削りな行動、
ひどく臆病になったり
研ぎ澄まされた感性で大人たちには感じない
ミクロの世界で悩んでいたり

それぞれの世代で悩みは尽きない
ことを年齢を重ねるごとに思う
悩みがない人生っていいなぁ
と、感じることもあるが
悩ましいということは選択肢があるということ

この映画の中では
沖縄に住む10代の若者たちの
やるせない中で、もがき苦しみながら
人生をやり過ごそう、人生に抗おうとする
凛としていない若者たちの現実がある
一途なところ、いい加減にやり過ごす姿が
心に痛烈に物悲しさを訴えてくる
どうにかしたくても、どうにもならない
世界に絶望感を覚える

この映画はいったい誰に向けて
作られたのだろうか

この現実がリアルであるならば
防衛費の予算拡大
老後2000万問題
エスディージーズ
グローバルな人材
せっせとスーパーでビニール袋を買わないようにする行為
私の今の暮らしとのギャップ
こっれて一体なんなんだろう

この映画は
痛烈に何かを批判し、訴え
現実に目を向けるように
制作されていると感じた

息苦しいコミュニティに属することは
あまり良いことではないが
最低限、支え合い、気付きあえるような
関係性を築くことは
誰しも必要なことだと思う

6年前に沖縄へ一人旅した際
空港に降り立った瞬間
綺麗な真っ青な空が広がり
日本らしくない空気にゾクゾクした
泊まった宿も、イカしたパン屋も
移住者が運営するもので
よほど魅力的な土地なのだろうと思った
居酒屋では三線を演奏しながら
歌を披露してくれた
沖縄の人は明るくて
気ままで、ゆるりと流れる時間をのんびり過ごしているんだろうな
と、たった4日ほどの旅行で勝手に解釈してしまった
美しい自然に囲まれ
羨ましいなぁと
沖縄=基地問題、台風、などステレオタイプのイメージしか
なかったが、
「沖縄」「若者」とキーワードを入力するだけで「貧困」というフレーズが上がってくる。
そして、沖縄県内における
低所得者が多いこと、ひとり親世帯が多いこと
私の中で、知らなかった問題が浮き彫りとなった
気になったのは、劇中の若者の多くが
刺青を入れていた(演出として)
遊び半分という印象も受けなかった
マグマが爆発する寸前の気持ちの表れなのかと感じた
監督は独自で沖縄を取材し長い期間を経て
この映画をつくりあげた。
取材の際、出会った
若者たちがモデルであることが想像できる

メディアから流される情報に気を取られてはいけないと
改めて感じる
そんな映画でした

すでに多くのかたが
観ているのだろうけど
多くの人たちに
観てほしい
と、思える映画でした。

ネット検索で出会い
早速図書館で予約した本
『 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち 』

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