日野市高幡台団地内にある眺望のいい絶好の場所。通称、73号棟跡地。
この素晴らしい空間をなにか活用できないものか。団地に住む住民のため、そしてこの団地をひらけたエリアにするため、ストーブを焚くくらい寒い季節から興味のあるもの同士が集まりミーティングを重ねてきた。
開催すら危ぶまれるこの時期
フワフワとした様子も感じられたが、
コーディネーターの「出来ることを探ってなんとかして、やろう」に《一丁やってみっか》と案を練り、先週の土曜日ようやく実現へとこぎ着けた。
ノリと勢いが重要な鍵となる時もあるもんだ。ホントにできた~というのが、正直な気持ち。
4/2最終日の青空アートマーケットは晴天、果たして参加する人(子どもたち)がいるのか懸念していたフリーアートスペースは大、大、大盛況。準備した1.5m×3mのキャンバスはあっという間に絵の具で埋め尽くされた。
筆、ローラー、トレー、紙コップなど画材一式を揃えてみたものの、最終的には手や足が筆となり、筆洗用に準備されたバケツは足洗い場になった。
やってみなけりればわからないものだ。
こどもは自ら思いつく、大人が想定した通りになんかなるもんかと、たくましい。
またやりたいなぁ
キャラバン化してよくないか?
防災イベントと一緒にできないか?
とまあ色々あるが、まずは大成功で終えられたことが大変喜ばしい。
このイベントに向け、大型作品(1.5m×3m)を1点提供させていただいた。
わたしは73号棟を実際目にしたことはない。過去の記事を読み、団地をロケハンし、団地周辺の雑木林のある尾根を練り歩いた。自分がどこにいるのかすらわからなくなるほどの緑地帯。三中のグランドで声をあげ練習する野球部員の姿が見えたとき、迷いこんだ迷宮の森から抜け出せた気持ちになり安心した。左手に程久保の住宅街を確認し跡地へと戻る。
当時の団地の様子と現在(いま)を重ね合わせ、団地を取り巻くもの全てを、あらゆる角度からまた実際の角度からみた景色を無理に重ねて表現した。
真ん中には73号棟
こちらしばらく展示の予定はございませんが、屋外展示で痛めた箇所を修復した後、自宅アトリエに絨毯のようにクルクル巻いて保管します
団地のこれからと「花火と月」を見守ってくださいな




















