イオンモール多摩平の森の横にある、「PlanTチャレンジショップ」。10月から開校する「もも塾」の窓ガラス一面にKITPAS (キットパス)を使って絵を描きました。
最初の出会いは、空き家の学校での見学会。現在アトリエとして借りている元空き家にもも塾を運営する寺前さんが訪れてくれた。
そのときから「絵を描くならもんでんさんに!!」と夢を抱いてくれたそうで、そんな風に夢として思ってもらえるなんて一生に一度あるかないかだろう。身に余る光栄ってこういうことなのかしらん。
そして神様の思召によって二度めの出会いが・・・
キャナルマーケットinぶどう園2023でのワークショップ「ザリガニを釣って描こう!」。
ワークショップスタート直前、ためしにザリガニをいくらか調達しようと絡み付く釣竿の糸をほぐしている最中。
「絵を描きたいんですけど」
まだ準備中であること、これからザリガニをためしに釣ってみることを伝えると
「手伝いましょうか?」とお父さん!??
「子どもの頃よく釣ってたので」
渡りに船とばかりに、手をさしのべてくれた。「え!?本当に」とザリガニがいるであろう用水路へ。家族5にんとわたしでワークショップの準備が始まった。
絡み付いた紐をほぐし(てもらい)、コンビニで購入したスルメを結びつける。
釣りは大人を夢中にさせ、なんだったら子どもを差し置いて夢中になってしまうこともある。小学生女子を最年長に3にん兄弟との狭間でわたしも夢中になった。さらにお手伝いをかってでてくれたお父さんも必死、完全に4人兄弟がザリガニに夢中になっていた。
しばらく現れる気配がなかったが、一匹二匹と続けてヒット。ザリガニ界隈にスルメの噂が飛び交ったのか、面白いように釣れはじめる。
結果大漁のザリガニとともにワークショップがはじまる。
このお手伝いをかってでてくれたのが寺前さんご一家。
こんなこと、あるの?!って感じでの再会、出会い頭「実はお願いしたいことが」とご依頼に繋がった。
※子どもたちの画像は掲載の許可をいただいております。
寺前さんは、もと教諭でたくさんの教え子たちがいらっゃいます。
よほど生徒さんとの良い信頼関係を築けていたようで、いまでも慕われている。
生徒たちによりそった教育者だったのだろうと想像する。
卒業後、再び担任の先生に会いたいと思うことはない。
あるとすれば、成人式(現在は成人を祝う会)がすんだあと
なんとなくノリで、あるある同窓会での再会があればいいとこ。
教育の現場にいながらそのあり方に疑問を感じ、たった一人で革命を起こそうとしている「先生」です。
まさにレボリューション。
そんな思いの一助となれたら、私も絵を描いてきた意味があるのかな。
というより寺前さんのまっすぐな瞳に心をギュッと掴まれちゃった感じ
この仕事やりたい!と、ただそれだけで決めた。
そして、なにかいいことが起こりそうな気もした。
きっっっっと「いい仕事」になると。
街中でも「フリースクール」という
看板を度々見かけることが増えた。選択肢が拡がるのはとてもいいこと。
学校に通うことが難しいのであればなおのこと。
居場所がないということほど、辛く悲しい、やるせないことはない。
ただ、教育の現場がどれほど忙しいか、一人一人に寄り添いたくても
寄り添えない状況があるかもしれない。
仕事は時間が限られている。
やってあげたいと思っても、できない場面だってままある。
学校に通わない選択肢を選んだ子どもたち
それがどのような未来になるのか、これから日本を支えていくであろう子どもたちの生き方が教えてくれる。
選択肢があっても、それを選ぶことができない子どもだっているだろうし。
いずれにしても、私はもも塾にエールを送る。
寺前さんは、子どもたちのために自分が今持っているもの全てを捧げたいと話していた。
ついうっかり、うちの子はもう大きくなっちゃって・・・早く知りたかった、なんて自分単位で考え無関心を装いがちになる。
だが、恩は返すのではなく恩は送れば、きっと良くなると。
「恩送り」
とガラス面に製作している時に偶然前を通りかかった方が教えてくれた。
なるほどね〜ぇ
もも塾の前を通った人が「なんだろなぁ?」と振りかえってくれれば、あとはバトンを渡すだけ。
10月2日に開校するこの塾はすでに地域の若い母たちに支えられている。
仕事の合間をぬって床磨きの手伝いにと3名が駆けつけていた。
若さゆえ、動きも気持ちも軽やか。
オネェさんの私は、お気に入りムッシュイワンのドーナッツを差し入れ。
この場にご一緒させていただいたことに心より感謝申し上げます。
そして、嬉しいことは続く
制作の途中、号外NETのライターさんが突撃取材。welcome welcome🎵
多摩平の森アートプロジェクトに続き2ど目。
本当にありがたいことで、感謝感謝です。
Yahoo!ニュースにも載せていただきました
日野市豊田にきたときは
ちょっと前を通ってみてください。
寺前さんのご提案で最後の筆入れイベント
子どもたちが思い思いに色をつけて楽しんでくれた
ありがとうね。
画材:KITPAS(日本理化学工業)