2021年はコロナの影響もあって
なかなか思うように仕事に全力を注ぐことができない日々が続いた
もやもやしながら自主制作に時間を割いた
大きいキャンバスに描き
自分の表現したいもの、世界観など
なんだか小難しく悩み、考える時もあったり
映画を観て、本を読んで、ぼんやり過ごす
ラジオパーソナリティも始めた
地域のことにもなるべく関わりたいと思った
人生なんて生きてるだけで十分、とさえ思うこともあった(大丈夫か)
そんな年の終わり頃、仮囲いアートのご依頼をいただいた
顔合わせはオンライン、その後リアルに打ち合わせ
日野市多摩平に 新しく建設中のマンション「プラウドシティ豊田多摩平の森」
その周辺を真っ白で無機質な全長約400mに及ぶ仮囲いパネルがぐるりと取り囲む
そのスペースを使って地域の人や子供たちとアーティストの作品で
まちを飾ろうというアートプロジェクト
制作スペースは2m×5m
これまでやったことのないサイズ感
悪くない、全然いい
直描きか、紙に仕上げたものを拡大し出力し貼るかの二択
出力の方で話が進んでいたが、直描き以外の選択肢はなく、
直接描きたいと伝えたところ、調整につぐ調整で、ようやく承認していただいた
年末年始にかけ、ややタイトなスケジュールではあったが
ワクワクして、かなり高揚感で満たされた
備品含め道具も揃えることができ
制作期間は2021年12月22日から2022年1月6日(元旦は休工、いや休業)に及んだ
大晦日の粉雪を除き、全日程晴天に恵まれ滞りなく進んでいった
マンション建設がまだ下層階のお陰で
仮囲いキャンバスの上は青く澄み渡る冬空が広がった
木々の上ではシジュウカラがとび、カラスが揉め事を起こす
この辺りはタヌキ、モグラなどのほか、野鳥も多く、珍しい渡鳥も来る
鳥目当てのカメラマンもちらほら見かける
(鳥の名前は忘れたけど、かなり珍しいらしい)
工事現場で働く作業員の人たちの声、工事の騒音も耳心地のいい音響となった
そんな多幸感の中
制作が進むにつれ、近所の住人の方が声をかけてくれるようになり
ちょっとした顔見知りになった
人だけではなく、たくさんのワンコも気にかけてくれた(と、思っている)
ある高齢の夫婦は腕を組んで散歩中に立ち止まり
あれはたぬきだね、あれはカワセミだ、と楽しんでくれた
ある女性は道路の向こうから、
「すごい!すごい!!うれしぃぃぃぃ〜っっ」と涙ながらに興奮している姿を見て
私もまたお立ち(足場)台の上で興奮し小躍りした
この現象には、とても驚いた
気になったとしても、素通りされるのがオチであろうと思っていた
こんなに暖かいまちなのか
アートが好きな人が、結構いる
制作中のプロセスを楽しみ
街にあるといいなと思う人が、いる
この仕事は、印刷物では感じることができない
作り手が知りたい、ユーザーまたは読み手の反応が直に伝わってきた
アンケートという手法もあるけれど、生の声ほど励みになるものはないのだ
と、いうわけで
多摩平の森アートプロジェクトをお見知りおきください
2023年1月頃までさまざまな作品が継続して楽しめるストリートになります
期間限定、日野市の新観光名所として、眺めに来てくれることを目指し
ついでに、日野市で食べ、飲んで帰ってもらえれば幸いです
最後に壁に描くためにご尽力いただきました
ハートフルクリエーションの社員の皆さま
本当に、本当に、ありがとうございました
【屋外で壁に描くために準備したもの】
■塗料
机上で描くイラストの時とは全く異なる
『壁画アート』『工事現場、アート』『壁に描く』『ペイント』
などの検索ワードで散々調べ、動画もみまくった
結果、ターナー色彩さまのご協賛で
絵の具をご提供いただくこととなり
これには、感謝するばかりで素早い対応もありがたかった
今回使用したのは
・ビッグアートカラー
短期の展示であれば下2つでも問題ないようだ
・ネオカラー
・イベントカラー
水で希釈するタイプで
規定はあるが、自分の塗りやすい濃度に希釈して使用した
伸びが良く使用感よし、カラーラインナップも充実
道ゆく方の中に、どこの絵の具?発色がいいわね、と
聞く人が数名いた
今後、屋外制作の機会があれば
また使いたい
支持体にもよるが、塗料で迷っている方、ターナー色彩のビッグアートカラー、おすすめ
■防寒
WORKMAN
寒さを気にしているようでは、描けるものも描けない、それは残念だしあってはならない
防寒対策は十分でないといけない
寒くないというより、あったかいという状況で制作したかった
なんとなく立ち寄った貴店
防寒グッズのラインナップにときめく
間違ってもワークマン女子ではなく
作業員御用達の防寒着
インナー、靴下、耳当て、ネックウォーマー、手袋、分厚いオーバー、大いに買い込んだ
が、それでも安い、コストパフォーマンスに優れている
朝7:00からオープンしているてんでも、
現場で働く人たちのこと、よくわかっておられる
早朝出勤前に欲しいときがあるのだ
十分な防寒対策をしたい時にはぜひどうぞ
補足
さらにAMAZONで購入した電熱パンツ
USBケーブルにモバイル充電器を繋ぎ下半身はほっかほか
ただこちらの出番はほぼなかった
腰のホッカイロで十分温もった、危うく低温火傷寸前だった
やや興奮気味の制作によりアドレナリンが異常なほど分泌され、腕まくりをすることも
「寒い中、大変ね」と本当に暖かいお言葉をかけてもらったが
寒さにはさほど困らなかった
■足場台
仮囲いパネルの高さが3m
制作面の高さ幅が2m
作品が見えやすくなるよう下75cmより上に制作することを考えると
身長151cmでは、到底足場台がないことには仕事にならない
何度、「足場台」で検索したことか
「足場台なぁ〜、足場台かぁ、足場台・・・」と何度も呟いてると
「足場台はもぉいいって」と家族に非難されるくらいだった
数日間、足場台に夢中だった
長谷川工業かALINCO(アルインコ)
どちらも変え難かったが、最終的に長谷川工業に
伸縮性あり、最大90cm以上
天板の横幅が100cm
何より到着日が決めてになった
使い勝手については、折りたたみ式ですっぽり車のトランクに収まり
重さもまずます
何より安定性が抜群に良かった
せっかく購入したのだから、車の洗車ではなく
今後も高い位置での依頼制作に使いたい
使う機会をまつ
■取材
取材を心待ちにしていた矢先のこと
12月31日の大晦日、粉雪舞い散るところにやってきた、Y氏
「取材させてもらってもいいですか、明日記事として発信します」
仕事が早い!もちろん快諾号外NET日野市
早めのお年賀でした
おしまい
差し入れいただきました
遊びに来てくれた人たちがカッコよく去っていくところを激写
ヘルプしてくれた方
ゲストの皆さまと
遊びに来てくれたワンコ
ゲストの方が撮影してくれたわたし
場所、プロジェクト概要
あーそうだ
後日完成セレモニーもさせていただいたので
その様子はまた改めて、レポートしまぁす
お立ち(足場)台で、鳥ダンスしてしまいました(ぽっ)
動画制作中
そのうち、Webサイト、SNSで投稿しますので
ご覧いただければ幸いです
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