激しい雨の中、成田へ向かったのは正午前。バックパックと死ぬほど重たいスーツケース。今回は紙ものをたくさんたくさん積めこんだおかげでかなりの重量オーバー。空港バスを予約していたものの、駅から停留所まで運べるのだろうかと心配で眠れなくなった。
なぜアフリカへ?
わたしは、動物が好きで、それをモチーフの1つとして作品制作をしています。近所の動物園へも年パスでフラッと訪れ動物を描いています。
尊敬する画家永沢まこと氏は、過去にアフリカマサイマラへ幾度か通い、現地で野性動物、マサイ民族の方を対面スケッチをしました。それらの原画をみたとき、わたしもいつか檻の向こうにいる動物ではなく、野性にいる動物を描きたい、絶対にアフリカに行く!とふわりと思うようになりました。そらから10年以上経った2024年、「行くなら来年だな」と何をきっかけにというわけでもなく思うようになり、会う人、会う人に「来年アフリカ行こうかとおもって~」と、口に出して言うようになり、アフリカについて本格的に調べ始めました。そもそもどこにあるんだっけ?野性動物がいて、危険じゃないの?気候は?通貨は?言語は?サファリってどーやっていくの?から始まりツアー会社検索、標準ツアーの内容、予算感、さらにケニア大使館で開催されたツアー会社主宰のイベントにも参加し同じくアフリカへの旅を夢見る友人(かなり具体的に決めていらっしゃって、私より先にアフリカへ旅立ちました)もできました。自分の中で気運は益々高まり、見積りをとったり具体的に動きはじめました。
いつからか、今回の旅は単なる観光で終わらせたくない。記念でもない。最初のベイビーステップとして、現地をみる、体感する、描く。なんなら、かかった旅行費用を何らかの形で取り戻すくらいの心意気でした。
決定的な出来事は2024年末。いつも年一で通っているタロット占いのとき。アフリカへいく件を伝えてみたところ、いくなら最低でも2、3ヶ月行った方がいーですよ、壁に絵でも描いてくればイーじゃないですかぁ。と。「あぁ、なるほどそーか、そーだね」、2週間の滞在予定を1ヶ月に変更、足跡を残すために現地で壁に絵を描きたいです!と、ツアー会社の方にそのことを伝え、「ケニアで壁画を描こう」が実現したわけです。一緒に動いていただいたツアー会社africa travelさんはわたしのやりたいことを全て叶えられるツアーを考えてくれました。チャットでのヒアリング、オンライン、対面でのお打ち合わせ、大変大変手厚く手厚くサポートしてくれました。そんなわけで、わたしは、本当にケニアに行くことになったのです。
とにかく事前の準備に疲れた。ヘトヘトだった。最後の最後までバタバタし、極めつけは、変換プラグがあっていないことに気がついたのは出発前夜。さすがのAmazonもこの時間に、オーダーしたところで間に合わない。幸い出発の時間が夕方だったので朝イチ近所のイオンで購入。雨天時のイオンは劇的に混んでいるときいたことがあったが10:00をまわった頃には駐車場は劇混みだった。
気がすむまで準備をし忘れ物があったとしてももーよいという気もちで夫が運転する車で空港へ(結局バスはやめた)。飛行機に乗る前は、いつも憂鬱な気分になる。ワクワクなんてしない。最後の最後でもう降りることは無理だと観念する。この日も、いよいよ引き返せない、いまさらツアーをやめるわけにはいかないと外国人に紛れ搭乗、最初の10時間の旅が始まった。
今回は機内で自宅のように過ごすためのエンタメを存分に準備した。映画、本、音楽。諦めの気持ちからの開き直りか、気持ちがなれてきたからか、ようやくナイロビにむけて気持ちがあがってきた。乗り継ぎ地ドーハでは、10時間の機内生活を無事に過ごせた自分にちょっとした自信と誇らしい気持ちすら感じながら空港をパトロール。あっという間に時間は経ちいよいよナイロビにむけドーハから2度めの離陸。5時間後には着陸体制にはいる機内アナウンスが流れ、わたしはアフリカの大地に一歩踏み出しているはずだ。ナイロビまであと48m(5:32)






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機内照明が明るくなり、左側の窓から太陽がのぼりはじめているのがわかった。オレンジ色の太陽の光
機体にとりつけてあるカメラがとらえるライブ映像から、地球が丸くみえた。
厚い厚い雲の中に突入ししばらく雲のなかを飛行、ようやくそれを抜けると緑一面の地球があって、そのなかに電車の線路がみえた。
あぁ、ホントに、私アフリカに来たんだ、来れたんだね、と涙ぐむ。
12:26(東京時間)ジョモ・ケニヤッタ国際空港着陸
※ケニアの初代大統領ジョモ・ケニヤッタ氏(独立国家としてのケニアの創設者)から名付けられた。
どんなことがまってるのかな。これから1か月ケニアに滞在します。
やっと、わくわくしてきました。



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