ケニア第二の都市モンバサでのアート活動

ケニア第二の港湾都市モンバサを目指したのはマサイマラなどサファリをまわったあと、
6月半ば。西から東への大移動。

モンバサはインド洋に面したリゾート地。
ナイロビとは景色がまるで違っていて
まるで別の国にきたかのような錯覚に陥りました。
モンバサの歴史は1000年以上前に遡る、東アフリカでもっとも古い都市。1590年代ポルトガルによってつくられた軍事要塞フォート・ジーザスは観光地としても有名でスケッチもできたらと訪れてみた。

現地では学芸員の方に案内してもらい、その歴史についても詳しく説明してもらった。
ポルトガル、アラビア、イギリスなどいろんな国がこの街を支配し、その時代の建築様式、要塞の使われ方などが今でも残されていて、タイムスリップしたかのような、当時のざわめきが聞こえてくるかのような印象をうけた。
奴隷部屋として使われていた部屋は、なんとなくそのときの様子を想像してしまった・・日本も単一民族ではないと思うが、モンバサのように違う国家が実験をにぎり国を支配する歴史を繰り返してきた今、そこには多様性という文字がくっきりと映し出されていた。
多様性ってよくわからないけど、本当にすごいなと感じた。
学芸員の方に質問してみた。
『様々な国に支配されてきた歴史についてどのようにとらえていらっっしゃいますか?』
『悲しい事ではあるけど様々な文化をもたらしてくれたし、そのおかげで国も発展することができたと思っている』と。
多様性って言葉にすることは簡単だけど、実際語るのは難しい。
なぜなら体験したことがないから。
何百年という歴史の中で体感し、語り継がれてきたバックグラウンドはしっかり土着できているのだろう。

そんな要塞で、インド洋を一望できる場所をみつけスケッチすることにした。
運のいいことに観光客が足をとめ記念撮影する映えスポットだった。
約1時間ほどで描けた。描いてる途中、地元の方と思われるかっこいい女性が
前の座席にひょいっと座った。
わたしは、こういう現象を神様からのギフトだと思っていて
すかさず絵の中に描くように心がけている。
鎌倉でのこと、江ノ電のすぐわきに鳥居のある御霊神社で描いている途中、
人力車にのった花嫁さんが目の前に現れあわててスケッチしたこともあった。
これも神様のギフトだと思った。


その彼女がしばらくして立ち去ろうとしたのでかたことの英語を使って
「ちょっと、まって。あなたを描いてるからもう少しだけ座っててくれる?」と。
彼女は「もちろん、大丈夫よ」と笑顔で答えしばらくモデルになってくれた。
描き終わった絵をみせると、たいそう喜んで笑顔で記念写真。
インスタを相互フォローし、別れた。

そして、ここでアート作品を販売しているアーティストとの出会いもあった。

彼はホテルのロビーに大きな壁画を描いたりしながら、
自分の作品をこの要塞の一角を使ってお土産品と一緒に販売している。
いくつか作品をみせてもらったあと、目の前で実際に制作風景をみせてくれた。
アクリルを使いあっという間にマサイ族が完成。
色使い、流れるような線のリズム、そして鮮やかなマサイの色彩。
アフリカンイズムをうまれもつ感じがうらやましかった。

記念に絵を1枚買うともう1枚おまけしてくれた。
その後もおなじ敷地内に大きく描いた作品があるからみる?と案内してもらった。
ずいぶん大きな壁画で、1人で描いたの?と聞くとそうだと答えた。
短期間での制作だったようで、そのエネルギッシュな描きぶりが天性なのかと思えた。

さすがに私でも難しいなぁ、と驚いた。

そしてむかったオールドタウン。


ケニアの街の風景とはまるで違っていて、スワヒリ、インド、アラビア文化が
ごちゃ混ぜになった旧市街のような景色がそこにはあった。
入り組んだせまい石畳の路地、古い建築物に掘られた装飾柄、
服装も顔のつくりも違う、多分文化も食べる物も違うのかもしれない。
超エキゾチックでどこも絵になる場所だった。

観光客向けのお土産売り場もたくさんあって値札のない店がほとんど(あわてて1件目で買うのはよくない)。それにしてもインド洋と聞くだけで日本の海とはまるでちがうものにみえてくるから不思議だ。地中海もそうだったけどなんかこぉ、広さと海の色がとてもきれいでハッピーな気分になる。うまい魚がたくさん泳いでいることだろう。


街中をしばらく練り歩いて見つけた古い郵便局。
周囲にはレストラン、行きかう現地の人やトゥクトゥク。
ちょうど座れる石垣もあって、記念に1枚描くことにした。
約1時間ほどじっくりと佇む。日差しも強いなか、コーディネーターのちほさんと案内人の方は描き終わるまでまっていてくれた。レストランへの搬入のため目の前にトゥクトゥクがとまると、すぐにおわるからとグッドサイン。地元の人が時々のぞき込んだり、まぶしくないかとなにかと声をかけてくれたり、椅子を持ってきてくれたりとても気にかけてくれた。
ちほさんが熱中症にならないようにとくれた梅をしゃぶり、「Old Town」が完成したのだ。

その後むかった先はスパイスマーケット
日本の市場をかなりぐちゃっとした感じ
たくさんのスパイスや野菜、雑貨ほかにもたくさんの品物が無造作に美しく並べられている。

ケニアンティを購入し、どこかじっくり描ける場所がないかなと散策。
かなりごちゃついているのでつったって描くのは難しそう、
しかしちょうど真ん中のあたりにテーブルとイス何脚かが置いてあった。
フードコートみたいに。

これは座って描けそうだ、早速座ってみると眺めもよく座り心地も悪くない。
目の前に女性が腰かけていてこの人をフックにして描き始めたら描けそうと思い、
迷う前に描き始めることに。

楽しいたのしい。それにしても品物の陳列の仕方がすさまじい。
よくもまぁ、隙間なく秩序なく並べられている。
絵のモチーフとしては最高だ。わざと斜めにしなくてもそもそも斜めに傾いている。
そうこうするうちに、現地の人が集まってきて取り囲まれていた。
あまり絵描きをみたことがないのだろう、ものめずらしそうにのぞき込んでいた。
最初の一筆のきっかけになった女性はとてもいい雰囲気を醸し出していた。
これもいい出会いで、神様からのギフトだろう。

帰国後に着色しながらそのときの砂っぽい景色が蘇ってくるようだった。

そして、最後にモンバサにある旅行会社Virgin Explorersのオフィスの窓ガラスに
KITPAShttps://www.kitpas.com/を使って絵を描くアートワークショップ。
現地のアーティスト2名と一緒に制作となった。

会場に向かう道中腹ごしらえに入った地元のレストランはとても安く、地元密着店。
私はビリヤニを注文し左斜め前に座っていた引き締まったからだ、
高そうな時計を身に着けたギラギラしたメンズがきになってしまい、
つい描き始めてしまった。
あまりにも彼が描いてくれよといわんばかりでしたからね。

腹ごしらえもでき、KITPASワークショップは始まった。
画材について、説明さえ終わればあとはおのおの好きに描くだけ。

あっという間に過ぎていったモンバサでの滞在。

観光、リゾート、農業体験、ワークショップなど、さらにホームステイをするという盛りだくさんコンテンツだった
ちなみにナイロビへの戻りモンバサ駅からナイロビステーションについたのは、夜の8:00。

車窓からの夕焼けがみたくて、せっかくだからとその便にした。
着いた時間、あたりは真っ暗やみ、自力でゲストハウスへ戻るミッション。
駅周辺は人、人、人の人だかり。Uberよんだとて、運転手と巡り合うチャンスはとても奇跡。
1台目はあきらめられてスルーされてしまい、2台目にトライ。
ちほさんの手もかりながら、暗闇の中で「ユーコモンデンさん??」というささやきが聞こえたときには、「そうです!!!涙」(神!)無事、タクシーに乗り込みねぐらへと帰り着くことができた・・・
いやぁ想定していた景色と全部ちがうんだもんなー

立川駅のようなターミナルを想像してたからさ。

以上、モンバサの旅編でした。